大事な家族の一員、猫ちゃん。
その健康維持のためには体重管理がとても重要になります。
今日はその体重管理についてお話ししていきたいと思います。
食事のカロリー管理
猫の年齢(活動量)、体重によって必要カロリーが違ってくる
まず、子猫時代。
この時期は総合栄養食のドライフードは「食べたいだけあげてOK」
成長期である子猫時代。
やんちゃに走り回ってカロリーは消費するし、体をつくりあげる大事な時期であり栄養も大事。
ただし、避妊去勢後は代謝がおちて太りやすくなることもありますので、0歳猫であっても、手術後は肥満猫にならないように気を付ける必要があります。
次に成猫期以降。
ぐんぐん成長していく子猫時代が終わり、代謝が落ちる時期に突入してからは、食べたいだけ食べさせていたら、あっという間に肥満猫になってしまいます。
摂取カロリーの目安は成猫体重1kgあたり40−50キロカロリー
フードのパッケージをよくみて、適切な量をあげます。
例えば、370kcal/100gのドライフードをあげるとしたら、以下が目安となるでしょう。
これだと100g計量できますので、多くの猫ちゃんは半カップ目安でいいかもしれませんね。
シニア期の猫ちゃんの中には、病院食や療法食を食べている子も多いので、その場合は獣医師さんに従ってくださいね。
定期的な体重測定をする
家庭用体重計でOK
できれば週1、もしくは週2回は体重を測ってあげましょう。
※猫種別の平均体重はこちらのサイトをご参考に→いぬとねこの保険
平均値から大きく外れないように、また急激な体重変化がないように見守ります。
体重の測り方
- 猫ちゃんを抱っこしたまま体重計に乗る
- 次に自分の体重のみを測る
- 1から2の数字を引く
これで、体重測定は完了!
簡単でしょ。
我が家では、スプレットシート(エクセルのgoogle版)に記録してグラフ化して管理しています。
理想の体重推移と並べて表示させて、比較しながら体重管理をしています。
猫のBCS(ボディコンディションスコア)
画像は日本ヒルズ・コルゲート社様よりお借りしております
ペットの肥満度を推し量る指標にBCSというものがあります。
素人には、的確に判断しにくいものではありますが、知っておいて損はありませんね。
肥満ちゃんにはカロリー計算と運動で
体重測定をしてみて、どうやらうちの子は肥満気味かも!?と判明した飼い主の皆様。
ダイエットと聞いて、単純にお食事を減らすのはやめましょう。
猫ちゃん、不満大爆発です。
1日50g前後なんて足りないよ!!
という猫様には、特に低カロリーフードで対応かな?
体重増加ストップのために、まずはフードのカロリーを落としてみましょう
フードは絶対量を減らすのではなく、量はそのままでカロリーを減らします。
ドライフードの平均カロリーが約370kcal/100g
これを目安に、カロリー低めのドライフードに以降してみましょう。
もしくは、今でドライフードだった食事の1回をウエットフードに切り替えてみるのはいかがでしょう。
ウエットフードのほとんどは100kcal/100g以下
また水分も多くとれるので腎臓ケアにもなって一石二鳥?
当方、獣医師ではありませんので、肥満によって通院されている方は、素人判断せずに獣医師のアドバイスに従ってください。
おやつも然り。
おやつを「あげない」のではなく、「より低カロリーのものを『あげる』」ことで猫様のご機嫌はルンルンのまま、体重管理に取り組めますよ。
1日1回、必ず5分は遊んであげて
肥満ちゃんになると、体を動かすことがますます億劫になってしまいます。
人間も一緒・・・・
猫ちゃんの本来のハンター気質を刺激するような遊びを取り入れて、運動させる習慣をもたせてあげてください。
狩りごっこも楽しいですね!
上下運動の好きな猫様ですので、キャットポールなど取り入れて身体を使う動線を取り入れるのもおすすめです。
痩せっぽちさんには高カロリーフードを
食の細い子に無理やり「食べろ」と言っても酷な話。
ここは、前段とは真逆に、「高カロリーフードに変える」方法をお試しあれ。
水分補給のために、ウエットフードを併用しているご家庭も多いかと思います。
ウエットフードはドライフードよりはカロリーは低いので、メインをウエットフードにされている場合は、なかなか太れないことも。
「うちの子、全然体重増えないのよね〜」
と、お困りの飼い主様の多くが猫様の健康意識が高い飼い主さんがいらっしゃいます。
健康意識が高く、水分摂取を意識しているがゆえに、ウエットフードを多用し、結果的に摂取カロリーが足りていない場合があるようです。
今一度、1日の摂取カロリーを計算してみて、その子に見合ったカロリーが摂取できているのかもご確認ください。