【猫とアレルギー】「なんとなく元気がない」は食事が原因かも?気をつけたい原材料とフード選び方

ドライフード

「なんだか最近、なんとなく皮膚がかゆそう」

「最近ずっと軟便気味。お腹をよく壊すんだよね」

そんな、ちょっとした飼い主さんの“違和感”

実はフードの原材料が合っていないことが原因かもしれません。

本記事では、猫が体調を崩しやすい食材のランキングと、どんなフードを選べばよいか、その選び方のヒントをまとめました。

猫が体調を崩しやすい食材ランキング(※体質によって個体差あり)

獣医師監修の論文や報告、ペットフード会社のデータをもとに、一般的にアレルギーや不調を起こしやすい食材をランキング形式でご紹介します(※個体差があるため、あくまで参考程度ご覧くださ

アレルギー・不調を引き起こしやすい食材ランキング

ランク食材よく見られる症状
1位牛肉皮膚のかゆみ、嘔吐、下痢
2位乳製品軟便、下痢、消化不良
3位魚(サバ、マグロなど)皮膚炎、下痢、吐き戻し
4位鶏肉軟便、かゆみ、嘔吐
5位小麦(グルテン)便の異常、皮膚トラブル

※アレルゲンは一度に大量に与えることや、長期間摂取し続けることで感作(体が過剰に反応する状態)されやすくなります。

でも、パッケージで牛肉・乳製品・魚・鶏肉・小麦の文字が入っていることは日常ですよね

なぜアレルゲンが“当たり前のように”入っているの?

猫用フードには、嗜好性(=おいしさ)を上げるために魚や鶏、牛肉などの動物性タンパク質が多く使用されています。また、製造の安定化のために小麦などの穀類が使われている場合も。

しかし、それらが「すべての猫に良い」とは限りません。


市販品の多くが“合わない成分”を含んでいる場合があることを知っておくと、より慎重に選べるようになります。

美味しさUPや製品の安定化のために使われていることが多いようです

じゃあ、どんなフードを選べばいいの?

選び方のポイント

  1. 主原料を確認する(チキン・フィッシュ・ビーフなど)
  2. 「グレインフリー」「単一タンパク源」表示のものを選ぶ
  3. 人工香料・着色料・乳製品・副産物不使用
  4. 便の様子や皮膚の状態を1〜2週間観察する

体調が不安定になり出した頃から使い始めたフードはありますか?

もしあるなら、そのフードの原材料を確認してみましょう。

第1の犯人はそのコかもしれません。

チキンと書かれているのなら、まずはチキンを使っていないフードに切り替えてみる。

ビーフと書かれているなら、ビーフが入っていないフードにする。

犯人と思われる原材料を除いて、1〜2週間様子を見てみてください。

アレルギー未確定でも注意したい!こんなサインがあればフード見直しを

  • なんとなく毛ヅヤが悪くなった
  • よく吐く(毛玉でなくても)
  • 軟便・便秘が続く
  • 目の周りや耳をよくかく
  • 足先をなめ続ける

こういった変化が見られるとき、体がSOSを出している可能性があります。

アレルギーとは診断されていなくても、フードを疑ってみることも検討してみるのもいいかも。

猫のアレルギーに配慮したおすすめキャットフード6選

容疑者(原材料)が見つかっても、それを除いたフードを探すのは意外と大変!!

市場には、ビーフ・チキン・フィッシュ・小麦が含まれているフードがほとんどですからね。

そこで、少しでもみなさまがフードを探す手間を省けるように、以下にいくつかご紹介いたしますね。

原材料をよくみて、使用するかどうか判断はご自身でお願いいたします

アーガイルディッシュ ワトルキャット

  • 主原料:ワトル(アカシア)を使用したオーガニックフード
  • 特徴:低アレルゲン設計で、チキンやビーフを避けたい猫に適しています。

キアオラ キャット カンガルー

  • 主原料:カンガルー肉
  • 特徴:高タンパク・低脂肪で、穀物不使用(グレインフリー)。アレルギーに配慮したレシピです。​

ナチュラルバランス ダック&グリーンピース

  • 主原料:ダック(鴨肉)とグリーンピース
  • 特徴:単一タンパク源で、食物アレルギーに配慮した設計。​

インスティンクト リアルラビット

  • 主原料:ラビット(ウサギ肉)
  • 特徴:穀物不使用で、食物アレルギーに配慮した総合栄養食。​

ウェルネス コア グレインフリー

  • 主原料:生肉・生魚
  • 特徴:穀物不使用で高たんぱく質。乳酸菌やオメガ脂肪酸を配合し、健康維持をサポート。

迷ったら「合わないかもしれない」を疑ってみよう

猫は「おなかが痛い」「かゆい」とは言えません。
だからこそ、飼い主さんがちょっとしたサインを見逃さないことは大切ですね。

健康への第一歩はフードの成分を見直すこと

「何となく不調」の場合でも、フードの原材料からできることがあるということを、ぜひ知っておいてくださいね。

もちろん、症状が続く場合は獣医師への相談もお忘れなく!!

よくある質問(FAQ)

Q1. 猫が食物アレルギーかどうか、どうやって判断すればいいですか?
A1. 皮膚のかゆみ、嘔吐、下痢、軟便などの症状が続く場合、食物アレルギーの可能性があります。獣医師に相談し、除去食試験を行うことが推奨されます。​

Q2. アレルギー対応フードに切り替える際の注意点は?
A2. 新しいフードに徐々に切り替え、1〜2週間かけて様子を見ましょう。急な変更は消化不良を引き起こす可能性があります。​

Q3. グレインフリーのフードはすべての猫に適していますか?
A3. グレインフリーは穀物アレルギーのある猫には適していますが、すべての猫に必要というわけではありません。猫の体質や健康状態に合わせて選びましょう。​


その他:フードの粒が大きくて消化不良というパターンもあるようです

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