猫トイレは何を選べばいい?
トイレに関わる商品を選ぶときに気になるのが、掃除のしやすさと匂い。
それはわかっているけど、トイレにもいろんな種類があるので一体なにを選んでいいのかわからなくなってしまう。
今日のテーマはコレ。
・飼い主にとっていい猫トイレとは?
・猫ちゃんにとっていい猫トイレとは?
トイレの選び方を間違えると、粗相がふえたり、猫ちゃん自身の病気が増えたりするので、ネコちゃんにとっても飼い主にとっても納得できるものを選びたいですね!
おすすめは、シンプルな作りで、掃除がしやすく、砂も飛び散りにくいオーソドックスな形の猫トイレ。
トイレに敷くのは固まる猫砂。
結論を先に話してしまいましたが、他のタイプの猫トイレも比較しながら検討したいという方も多くいらっしゃると思いますので、ここから解説していきたいと思います。
飼い主にとってちょうどいい猫トイレ?トイレの種類は3種類
トイレの種類は大きく3種類。ノーマルトイレ、システムトイレ、自動トイレ。使用する猫砂のタイプも変わりますので、使いたい猫砂と合わせてご検討ください。
1)ノーマルトイレ
ノーマルトイレとは、一般的な箱型トイレで固まる猫砂を入れて使用します。
猫専用のトイレを購入せずに、プラの衣装ケースに猫砂を入れてトイレとする方もいらっしゃるよう。
『トイレは清潔に保ちたい』 お手入れ重視派の飼い主さんにおすすめ
メリット
- シンプルな形状で丸洗いがしやすい(掃除がしやすい)
- お値段も安価なものが多い
- 毎日排泄物を確認できるので体調の変化をキャッチしやすい
デメリット
- 飼い主さんが排泄物を取り除く手間が多い
- お掃除の頻度が多くなりがち
2)システムトイレ
システムトイレは、すのこを利用したトイレで、“一般的には”固まらない猫砂とペットシーツをつかいます(固まる猫砂利用、ペットシーツ不要のトイレもあります)
うんちの処理はノーマルトイレと同様で、飼い主さんが処理します。
しかし、おしっこは猫砂とすのこを通して下に落ちていくので、最下部に敷いたペットシーツを交換すればOK。日々のお世話タイムが楽になります。
留守がちな飼い主さんや、多頭飼いで処理回数が多くなる飼い主さんに好まれる傾向
メリット
- ペットシーツを交換するだけなので、日々のお世話が楽ちん
- 採尿が必要になったときにおしっこがとりやすい(ペットシーツを敷かない)
デメリット
- すのこの部分が洗いにくい(掃除がしにくい)
- “トイレ本体”のお掃除をうっかり忘れてしまい悪臭の元になりがち
- 日々のおしっこを確認するという健康管理がおそろかになりがち
- 子猫時期はペットシーツを引っ張り出して遊ばれてしまうこともある
- 大粒な猫砂を利用するので猫ちゃんの本能的な好みではないらしい(本来は小粒の猫砂でするのが好き)
3)多機能トイレ(自動トイレ)
勝手に排泄物をお掃除してくれるのがこのタイプ。固まる猫砂を使います。
誰かにお掃除してもらえる「楽さ」は、ルンバを利用する感覚にちょっと似ているのかも?!
留守がちな人、臭いを広げたくない人、文明の利器を活用したい人が好きな傾向
メリット
- 自動で排泄物の処理をしてくれるので、日々のお世話時間の短縮になる
- トイレのにおいが部屋にもれにくい
デメリット
- トイレ本体が大きいので部屋の場所をとられてしまう
- 本体のお掃除が大変
猫が嫌いな猫トイレ 粗相するのはそのトイレが嫌いだから?
もし、以下のようなサインがある時、もしかするとトイレを気に入っていないのかも!?
気になる行動があれは、以下の内容をご確認ください。
高すぎるトイレ、低すぎるトイレは苦手
トイレの高さは、猫ちゃんの体高と同じ高さがベストと言われています。
トイレの入り口は入りやすく一部低くなっているものがいいです。
(特に子猫やシニア猫)
『入りやすく、出やすい。でも、それ以外は自分の身体の高さが欲しいにゃ』 byネコ
黒、グレー、ピンクは苦手
猫の色覚の特徴で、黒ははっきり見えすぎるため威圧感を感じてしまい怖がって近寄りたくなくなってしまいます(トイレの存在感が大きくなってしまっておののく子もいるよう)
逆に見えにくい色が、グレーやピンク。物体の認識が甘くなってしまうので「トイレはどこ?」になってしいます。
『トイレは白でいいと思うけどにゃあ』 byネコ
うるさいトイレ、寒いトイレは行きたくない
トイレには、なわばりの意味もあるので、家族が過ごすリビングにおいてあげるのはアリですが、TVの隣や人通りの多い騒がしい場所にあるトイレは落ち着いて用が済ませられません。
また、静かな場所に置いてあげようとして、人通りの少ない寒い廊下のトイレも避けられてしまいます。
『行きたくない場所にあるトイレに行くくらいなら、自分の快適な場所でしちゃうよ?』byネコ
臭いトイレも行きたくない
人間も一緒ですね。なので、説明は割愛。
お掃除をしてあげれば解決!
臭いの出やすいトイレ=掃除のしにくいトイレ
飼い主ご自身の生活スタイルと照らし合わせて「お掃除しやすいトイレ」「管理しやすいトイレ」を選ぶのがおすすめ。
『自分の匂いは好き。だけど、くっさい場所には行きたくないにゃ』byネコ
固い猫砂はストレス
大前提として、猫ちゃんが本能的に好む猫砂は、公園の砂場の砂(小粒)これは好きな砂。
木のチップ、シリカゲルが固い猫砂のジャンルに入ります。かたい猫砂だと粗相が増えることが多くなる傾向です。おそらく、存分に砂をかけないことが原因なのではないかと言われています。そんな固い砂利用のトイレは嫌がられる傾向があります。また、固まらない猫砂も本来の好みとは違っているのでストレスを感じている(=特発性膀胱炎につながっている)という意見もあります。
『自分のにおい(排泄物)は隠さなきゃ!!見つからないように砂かけるんだ!!』byネコ
猫が選ぶ猫トイレはコレ 『ゆったりできる平面型』
猫は平面型のトイレが好き
1位 平面タイプ 2位ドームタイプ
どうやら、蓋なしの平面(オープンタイプ)がお好みのようです。
『トイレは誰にもみられずに“こっそりと”したいんじゃない?』と思うのは、人間側の感覚のようです。
一方で、猫は本能的におこもり感が好きなので、ドームタイプも好む子も多くいらっしゃいます。
(飼い主としてもにおい漏れの観点からドーム型は好きな人は多いですね)
ただ、ドームタイプ、蓋付きタイプを選ぶ時は、注意点があります。
多頭飼いをされているご家庭では、立場の弱い猫ちゃんが強い猫ちゃんから追い詰められるかっこうのスポットになります。
待ち伏せされる猫ちゃんがいるご家庭では、蓋をとり、逃げられるルートを確保してあげてください。
トイレの大きさはからだの1.5倍が目安
猫の体長の1.5〜2倍のサイズがおすすめ。
砂かきや、トイレ後にうろうろするにはそのくらいの大きさが必要とされています。
トイレのヘリに足をかけて下半身だけトイレに入れて用をたす子もいるようですが、その子の場合はもしかするとトイレのサイズが小さいのかも?!
身体ごと入れて、しっかり踏ん張れるのがよいとされています。
猫トイレの数とそのお掃除頻度
トイレの数は「ネコの数+1」
トイレの数は、猫ちゃんの数+1つ。
正確には、猫ちゃんの数+1箇所
「うちは1匹だから、2つを並べて置いています。」というのは、大きなトイレを1つ置いているようなもの。
それぞれを離して設置してあげてください。
また、寝る場所やご飯を食べる場所からは離してあげましょう。ご飯の近くのトイレは好まない傾向もあります。
もし粗相をして困っている方は、粗相して欲しくない場所にご飯を置く、という逆転の発想もアリですよ。
掃除は『朝1・夜1・週1・月1』
排泄物処理 | 猫砂交換 | トイレ本体の丸洗い | |
掃除の頻度 | 朝1回・夜1回 | 週に1回 | 月に1回 |
排泄物の処理(おしっこ砂・うんちを取り除く)のは毎度してもいいのですが、人間側もなにかと都合があるので朝晩1回ずつはお掃除してあげられるといいかな、と思います。
おしっこの処理と同時にトイレに敷いている猫砂も徐々に減っていきます。猫砂の総入れ替えは週に一回でOK(その時に、ふたつかみ分の使用済み砂をとっておきます)
新しい猫砂+ふたつかみ分の使用済み猫砂を混ぜます。これは、猫ちゃんが新しい猫砂でも安心してトイレに入ってくれるための方法です(馴染みのあるニオイは安心感につながります)
トイレ本体の丸洗いは月に1回のお湯洗いで大丈夫。芳香たっぷりの洗剤は使わないでくださいね。
本体丸洗い後に新しい猫砂を補充する時も、猫ちゃんの匂いが残っているように使用済みの猫砂を少し混ぜてあげると猫想いだと思います。